1921年にはガソリンエンジン動力の「ガソリンカー」が営業運転を開始、列車本数頻発や運行コスト低減のメリットから1930年代には国鉄・私鉄を通じて広く普及しました。
ディーゼルエンジン動力の「ディーゼルカー」は日本では1928年に出現しましたが、エンジン技術の未発達から戦前にはほとんど普及しませんでした。
1950年以降、ディーゼルエンジン技術と燃料供給が改善されると戦前のガソリンカーに代わり、ディーゼルカー全盛となりました。1953年の液体式変速機実用化により、気動車による長大編成組成が可能となり国鉄での気動車普及の原動力となりました。
1970年代までには5,000両を超える大量の気動車増備が図られ、日本国有鉄道は世界最多の気動車保有数を誇った時期もありました。しかし、同時期に主要幹線の電化が進展したことで気動車の地位は徐々に後退します。
1980年代以降、第三セクター鉄道向け軽量気動車の開発や新型エンジンの出現、電子制御式多段変速機の実用化などの技術改良から性能は大きく改善されましたが、運用路線は主として地方の非電化亜幹線とローカル線に限定されるようになってきます。
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